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Anker 556 USB-C Hubを買った話

Anker 556 USB-C Hubを買った話

Anker 556 USB-C Hub
AnkerのUSB4対応ハブを買いました。
最近対応製品も増え始めているUSB4ですが、対応製品はまだまだ見かける機会が少ないのでお試しで購入しました。価格はAmazonで11,992円(購入当時)です。

USB4

このハブの特徴でもあるUSB4ですが、リリースは2019年なので比較的新しい規格になります。
仕様としてかなりややこしい規格なのでここでは簡単に説明しますが、"最大"40Gbpsで通信出来てデバイスによってはThunderbolt 3との下位互換も持っている規格です。今回買ったAnker 556 USB-C Hubは規格的にはUSB4のハブになります。

外観

Anker 556 USB-C Hub (前)
ポートとしてはまずまずです。USBポートとしてはUSB3.2 Gen2 (10Gbps)のポートがType Cが1つ、Standard Aが2つ搭載されています。多くはないですが、この製品のコンセプトとしては持ち出して使うような用途が想定されているはず(日本では未発売だが似たデザインの据え置きタイプが存在する)なので、必要充分といったところ。ただType Cポートはデータ転送専用で映像出力には使用できないので注意。

Anker 556 USB-C Hub (後)
後ろ側にはHDMI、DP、Ethernet、給電用のType Cポートが1つずつ付いています。こちらも必要充分といったところです。特にHDMIとDP両方が搭載されているのはありがたいですね。給電用のType Cポートは最大100Wまで対応で、ハブの消費電力15Wを引いた電力がホストPC側に供給されるようになっています。

Anker 556 USB-C Hub (側面)
側面にはホストPCと接続するためのUSB4 アップストリームポートが付いています。大抵のハブはホストPC接続用のケーブルがハブと一体型になっていますが、断線のリスクがあるのでこうやって抜き差し出来るのは製品寿命の観点からも好ましいです。

性能

外観で見た通りのポートがそのまま使えます。HDMIとDPについてはそれぞれ8K30Hz出力が可能ですが、両方使用する場合は4K60Hzが最大になります。
個人的に気になったのはThunderbolt 3にしか対応していないPCに接続した際の挙動です。USB4の規格として、ホストPCのThunderbolt Alternate Modeはオプション扱いですが、ハブは必須なようなのでThunderboltデバイスとして認識されるのか見ていきます。

おや...?ハブのようすが...
結論から書くと、Thunderboltデバイスとしては認識されませんでした。USB4の規格としてはThunderbolt Alternate Modeはハブにおいて必須のはずですが、USB4のダウンストリームポートを付けた場合に対応するかどうかという話なんでしょうか。そもそもThunderboltコントローラを載せなければならないみたいな話は無いですし、Thunderbolt 3自体は分岐が出来ない(USB4/Thunderbolt 4は分岐出来る)ので多分Thunderbolt 3デバイスで上手く機能しない気がします。
Thunderbolt 3対応デバイスをThunderbolt 4対応ドックに接続した場合。ドックはThunderbolt 3デバイスとして振る舞っている。

もちろんUSB4対応デバイス(画像ではThunderbolt 4対応デバイス)に今回のハブを接続するとUSB4対応として振舞われる。

総合評価

この価格でこの性能ならほとんどの用途において充分な働きをしてくれると思います。
USB4周りの独特の挙動はあるものの、初めからUSB4対応PCを使っていればあまり気にしなくても良いでしょう。
それも踏まえて採点すると...

実用性: 21/25点
ガジェットとしての面白さ: 23/25点
価格: 24/25点
満足度: 23/25点

合計点数: 91/100点

総合評価: S

(100-90: S / 89-80: A / 79-60: B / 59-40: C / 39-: D)

というわけで、今回の買い物は91点で評価Sでした。
USB4対応デバイスとしてはUSBポートが少ないのが少し悔やまれますが、概ね満足です。

それでは今回はこの辺で。また次回にご期待ください。